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溶接

ステンレスを溶接するための設備

TIG溶接機、スポット溶接機

ひずみと上手につきあう! TIG溶接のワザ

溶接作業溶接工程で避けては通れない問題が、溶接熱による『ヒズミ』です。
「溶接が上手い」とは、溶接自体(運棒動作)の正確さだけをいうのではありません。この『ヒズミ』を敵として戦うのではなく、上手に付合うことで所定の寸法・形状に組上げる。『ヒズミ』を考慮した、最適な手順の判断が大切です。

なぜ『ヒズミ』は発生するのでしょうか? 簡単に説明すると、溶接は熱を加えて母材(ステンレス)を溶かす訳ですが、加熱された母材は膨張し、冷却時には収縮します。この膨張と収縮によって『ヒズミ』が発生します。

『ヒズミ』は熱の影響によるものなので、材料の板厚や形状によって条件が変わります。また製品の用途によっても求められる溶接は異なります。

  1. 強く溶接すれば強度は増すが『ヒズミ』は大きい。

  2. 弱く溶接すれば外観はキレイだが強度は落ちる。

製品形状、用途そこから求められる要求品質。量産ものはあらかじめ最適な溶接条件をみつけだし、標準化しますが、単品ものでは、職人がこれら複雑な要素から総合判断をして、その一つの品物に一発勝負で適切な溶接をすることがプロとして求められます。このため単純なマニュアル化は難しく、上級者になるために時間もかかりますが、そこが溶接の魅力でもあります。
 

角パイプ溶接の事例

具体例で説明すると、下記の写真の様な角パイプのコーナ溶接では、90度に溶接組立てすることが重要となってきます。
手順としては、
まず切断したパイプを写真(1)のように四隅を仮付けし、あらかじめ90度になるように調整を行います。
次に本溶接をおこないますが、写真(2)のように、一番内側を除く3面を溶接します。

左右の面は、溶接熱による熱影響部の面積が同じなので、左右のヒズミは相対的に打ち消されるのです。ですが、外側と内側では内側の方が熱影響部の面積が大きく、結果、冷却の際の収縮が内側の方が大きくなってしまいます。

ですから、写真中の矢印の方向に材料がひずんでしまい、90度に溶接組立できなくなってしまうので、一番内側は基本的には溶接しません。

もう少し詳しく説明すれば、一番外側は溶接するわけですから、外側と内側では熱影響の面積は変わってしまうのですが、外側の溶接部は、直角の先端部であるので、熱影響部の面積が極端に小さく、ヒズミにはさほど問題がないのです。

 

スタッフは溶接技能者であり板金多能工

今野製作所では、製造スタッフ7名がTIG溶接の認定資格者および熟練技能者です。溶接は経験が必要なことから、多くの板金工場では溶接工は専門・単能工であることが多いのですが、今野製作所の場合は全員が溶接だけの単能工ではなく、前工程も一貫して手がける多能工であることが、特徴・強みになっています。

多能工のメリットは、ひとつには納期対応力が高いこと。ふたつめには、けがき、切断、曲げと前工程を加工しながら溶接のイメージをすでに頭に描いているので、溶接にとりかかった段階での判断が適切で迅速になることです。結果として、単品生産においては、分業制よりも生産性が高くなります。

本当の意味で小ロットに対応できる、最適な職場作り。単品でありながら、短納期対応、最適コストでお客様のご期待に応えるために選択した、今野製作所の仕事のあり方なのです。

 

溶接箇所の修理~リユースの時代にも!

今お使いの設備や器具・冶具をリユース(修繕)する場合、溶接箇所の条件がなにかと悪く(加工精度、変形、隙間、材質など)、溶接が難しいことが多いもの。こうした場合でも、今野製作所は、経験豊富な職人のワザとチエで、お客様のご要望にお応えします。

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